
AI面接導入で内定率が11%向上! 求職者により深く向き合える選考体験を目指して

株式会社アイルネット
携帯電話の販売代理店(au・ソフトバンク等)として東京・神奈川・山梨エリアで19店舗展開。さらに、オフィスの通信インフラをクラウド化する「クラウドPBX」の自社開発〜販売も手がける通信企業。新型コロナウイルスの影響でリモートワーク需要が拡大し、「クラウドPBX」事業が急成長。さらなるサービス拡充とシェア拡大を目指している。
- 業種
- 通信サービス業
- 社員数
- 101~500名
記事内のサービス名・社名・所属は取材当時のものです。「Zキャリア AI面接官」は現在「Z AI面接」に名称を変更し、運営は株式会社ROXXからルーセントドアーズ株式会社へ移管しています。
通信インフラ事業の拡大とともに、携帯電話の代理販売店を東京・神奈川・山梨エリアで19店舗運営する株式会社アイルネット。
複数店舗を巡回する現場マネージャーが多忙を極める中、面接の日程がなかなか調整できず、選考リードタイムの長さが大きな課題となっていました。このような採用の非効率を解決するために導入したのが「Zキャリア AI面接官」。今回は人事部 中途採用担当の森田様に、導入の経緯や活用効果、そして今後の展望について詳しく伺いました。
現場との面接日程調整に大苦戦。工数削減とリードタイム短縮を目指して導入を決意

―― 今回はどのような経緯でAI面接官を活用することになったのでしょうか?
当社はもともと、接客業を中心とした採用を行っているため「応募者と直接会って話すほうが人柄を把握しやすい」という考えがあり、対面面接を重視していました。
しかし最終面接を担当する現場マネージャーが、普段は複数店舗を巡回しており本社にいないことが大半であることから、求職者との日程調整に時間がかかりがちでした。ひどいときだと面接まで2週間ほどかかってしまうこともあり、応募者がその間に離脱してしまったり他社に内定が決まって辞退になってしまうケースも少なくありませんでした。
また、日程を調整してようやく面接にこぎつけても、現場が重視するスキルや人柄面でのギャップが大きく、面接の段階で残念ながらすぐに見送りとなってしまうケースもありました。せっかく時間を割いてご来社いただいた応募者の方に対しても申し訳ないですし、多忙な現場マネージャーの業務負担も増やしてしまうため、人事としても非常に課題を感じていました。
このような課題を解決するための施策を検討していたところ、ROXX社より「Zキャリア AI面接官」をご提案いただいた、というのが導入の最初のきっかけになります。
―― 「AI面接官」を本格的に導入しようと思った決め手は何ですか?
導入の決め手は大きく二つあります。
まずひとつ目は、時間や場所による制約を大幅に減らせることです。応募者がスマートフォンひとつで24時間365日いつでも面接を受けられるため、面接の日程調整負担がぐっと軽減されると感じました。
また、あらかじめAI面接の結果を確認した上でそもそも対面面接を実施すべきかどうか判断ができるため、応募者にとっても現場の面接官にとっても効率の良い採用フローが実現できるのではないか、という期待がありました。
ふたつ目は、通信企業として最新テクノロジーを採用活動にも積極的に取り入れたいという想いです。
弊社の選考を受けてくださった応募者が「こんな面白い取り組みをされている企業なんだ」と少しでも好印象を持っていただけると良いな、と考えています。
また弊社に入社いただいた際には、携帯ショップで接客・販売を行っていただくことになるため、AI面接官のような新しいテクノロジーに抵抗を示すのではなく、積極的に楽しんで取り組んでくださる方にお越しいただきたい、という思いも込めて導入を決めました。
面接までの辞退率が半減・昨年度対比で内定率が11%向上

―― 実際にAI面接官をどのようなシーンで活用しているのでしょうか。
以前は「書類選考→対面面接→内定」という流れでしたが、導入後は「書類選考→AI面接→対面面接→内定」というフローに変えました。
応募者の方からするとワンステップ増えた形になるので、当初は「ステップが増えることで辞退率が上がるのでは?」と懸念していたのですが、実際には、辞退率が約2分の1に改善したんです。
これまでは、応募〜面接実施まで応募者をお待たせしてしまっていたところから、24時間いつでも応募者が好きなタイミングで面接できるようになり早期の選考開始が可能となったことが辞退率改善の要因だと考えています。
―― AI面接官を導入されて、人事や現場面接官の負担は具体的にどのように軽減されましたか?
感覚として、面接日程調整にかかる時間や心理的負担が半分くらいに減った実感があります。
これまでは面接の調整業務に追われ、子どものお迎えを家族に頼んでなんとか時間を捻出したり、自宅に帰ってからも応募者の方と日程調整の電話をしたりと、家族に対しても後ろめたい気持ちがありました。
しかし現在は、AI面接を挟むことによって応募者をお待たせしてしまうこともないですし、対面面接前に一定の人柄や雰囲気、条件を確認した上で「この方は弊社にマッチしている」と自信をもって推薦できる方のみ現場に面接依頼をすることができるようになったので、気持ち的な部分でも負担が大きく軽減されています。
実際、最近では現場マネージャーから「今日の応募者の方、とてもよかったね!」と言ってもらえる回数が増え、現場でも満足度が上がっていることを実感しています。
また、現場マネージャーの判断基準をより理解できるようになりました。
というのも、AI面接の結果を確認し人事側で判断に迷った応募者がいれば、面接動画を現場マネージャーにも見てもらうようにしています。
そうすることで、お互いの合否感覚をタイムリーに共有しやすくなりましたし、現場マネージャーの判断基準を理解することで「こういう方もマッチするんだ」など、これまでにはなかった採用の可能性を見出すことができるようになったんです。
―― 導入前では想定していなかったような予想外な効果や変化はありましたか?
まず、AI面接後の対面面接の質が向上したことが挙げられると思います。
これまでは、一度の限られた時間内で必ず聞かなければならないヒアリング事項を優先するため、人柄や趣味、休日の過ごし方といった応募者のパーソナルな部分を掘り下げる余裕があまりありませんでした。
導入後は、AI面接で事前に基本的な質問や職歴、就業条件などをヒアリングし、対面面接ではより深い内容や人柄など応募者の方を理解をする質問に時間を使えるようになりました。
実際に弊社にご入社を決めていただいた方からも「他の企業では聞かれないようなパーソナルな部分をたくさん聞いてもらえて、自分に興味を持ってくれたことが嬉しかった」という声をいただきました。
また、AI面接を取り入れることで、応募者の個性や素の表情などがより垣間見えるというのも、意外な発見でした。
対面面接ではみなさん緊張感を持って臨むため、服装もスーツで、少し固い口調になっていたりします。
一方で、AI面接では自宅でリラックスして臨めるからなのか、少し柔らかい口調で話されていたり、少し気が緩んで普段の癖が無意識に出ていたりと、よりその方の素に近い姿を見ることができます。
そういった仕草や姿勢からも応募者の選考に対する誠意や向き合い方を伺う手がかりになるので、大変助かっています。
―― 先ほど、一次面接までの辞退率が約2分の1に改善されてきていると伺いましたが、その他に何か採用成果の変化などはありましたか?
実は、内定率(内定人数÷最終面接実施人数)が昨年度と今年度で11%向上しました。
AI面接で弊社によりマッチする方を見極めることができているため、現場マネージャーとの最終面接段階でお見送りになってしまう方が減ってきたことが要因だと考えています。
今後もAI面接をどんどん活用しながら、内定率を向上させ、よりスムーズな採用活動を実現していきたいです。
今後は新卒採用や別職種など、どんどん活用範囲を広げていきたい

―― 今後、AI面接官を活用していくうえでのさらなる展望や計画があればお聞かせください。
現在は第二新卒やキャリア採用でAI面接官を活用していますが、今後は新卒採用や店舗スタッフ以外の職種にも広げていきたいと考えています。
特に新卒採用に関しては、現在1名体制で業務に対応しているため、限られたリソースをどのように配分していくかというのが重要なテーマになってきます。
その上で、より初期のスクリーニング精度を高め、本来面接でお会いすべき方にのみ時間を割けるような体制を作っていくなど、AI面接官の活用余地は多くあると思っています。
―― 採用業務におけるAI活用の意義や可能性については、どのようにお考えでしょうか?
正直にお話すると、最初にAI面接官の話を聞いたときは「いずれ人事としての仕事がなくなっていくのでは?」と少し怖さを感じました。
しかし、実際に導入してみると、AIはあくまで人事のサポートをしてくれるツールであり、人事や現場の面接官がより本質的な業務に集中できる環境を作るものだと実感しました。
今後もAIと企業がうまく共存しながら、それぞれの強みを活かすことで、求職者にとってもよりよい面接体験が提供できるのではないかと考えています。
―― ここまで貴重なお話ありがとうございました。では最後に、これから導入を検討している企業様に対して、メッセージをお願いします。
まずは、実際に導入してみることをおすすめします。
私自身も、導入前は「求職者がどのような反応を示すのだろう」「実際には効率が落ちてしまうのではないか」など半信半疑でした。
しかし、実際に運用してみると、選考リードタイムが短縮され、内定率も向上し、採用の効率が大幅に改善されたことを実感しています。
また、導入後もROXX社のサポートを受けながら、質問内容をよりブラッシュアップしていくことで、より自社に合った形に最適化できる点も非常に魅力的です。
AI面接官のおかげで、改めて「面接」という工程を見つめ直し、本来どのような場にすべきなのか?と深く向き合う時間が増えたように感じます。
導入前は不安もあるかもしれませんが、試してみることで自社の採用課題にどうフィットするかが見えてくるはずです。
ぜひ一度検討していただきたいですね。